ニュージーランドにいってきた。
最高峰マウントクックに近くルートを歩いた。
遠くてもその存在感は大きく、
どんどん近づいていくたびに、それがより魅力的に美しく、
輝いて、目がくらむ想いだった。
Hooker Valleyのルートのゴールはマウントクックの小さな湖。
真っ白な湖に大きな氷河が浮かんでいた。
山に囲まれた、その静かな空間は止まっているように見えるけれども、
氷河からものすごい勢いで溶けていく水が滝のように流れる音がする、
止まっているようで、止まっていない。
マウントクックは生きているのだ。
あまりにも広大すぎて、
わたしたちにはそれを感じることさえも難しい。
キャンプ場から遠くにでも確かにマウントクックがそびえ立つ。
空の色が美しく変わり、闇にとけこむそのときも。
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イラストにしたのは、そんな旅だったから。
さよならマウントクック、また会おう。